ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の大百科辞典

お父さんも、お母さんも
これから英語を習うお子さんも
今、まさに勉強中のみなさんも―

初心者も上級者も英語が楽しくなる
誰にでもおすすめの英語の大百科!

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Big Fat Cat SERIES

BFCシリーズについて

ビッグ・ファット・キャットシリーズは2001年の「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」で始まりました。文法用語を使わず、二つの箱と矢印だけで英語のルールを解説したこの本は、100万部を突破するベストセラーとなって、その後、七冊の「英語を読む」ための物語シリーズ「BFC BOOKS」を生み出しました。BFC BOOKSは「世界一簡単な英語の本」の案内役である大きな太った猫と、お人好しのパイ屋さんのエドの愉快で、賑やかで、ちょっと切ない人生を追いながら、2004年末の「Big Fat Cat and the Snow of the Century」で大団円を迎えました。シリーズは累計200万部突破のロングセラーとなって、十五年経った今も毎年重版されています。

この春、かつてビッグ・ファット・キャットシリーズで英語を学んだ世代が、親子で一緒に英語を楽しめるビッグ・ファット・キャットの本が発売されます。今までの読者はもちろん、これまでビッグ・ファット・キャットシリーズを読んだことのない人も同じように楽しめる、まったく新しい「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の大百科辞典」の登場です。

MESSAGE

作者からのメッセージ

お久しぶりです。向山貴彦です。

2017年の春、十年の空白を経て、猫とエドが帰ってきます。
今回のBFCは「大百科」です。昔はどこの本屋さんでもカウンターの下辺りに「○○大百科」というような分厚い本がいっぱい置いてあって、小学生はよくそこに群がっていました。「オカルト大百科」みたいな夜トイレに行けなくなるものもあれば、「スーパーヒーロー大百科」のような心躍るものもありました。あんな雰囲気で、楽しく盛りだくさんで、何度でも読み返せる、そんな「英語の大百科」があったらいいいな、という気持ちで今回、「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の大百科事典」を作りました。

今回の本の始まりは、2012年に遡ります。当時、幻冬舎から「世界一簡単な英語の本」の内容がそろそろ古くなってきたので、改訂版のようなものを出してはどうかというオファーをいただきました。確かにブックリストに載っている本に絶版のものも目立ってきていたので、気になっていたところでした。最初はブックリストを更新して、少し全体を編集して、それに以前から考えていた「矢印辞典」というおまけを付けて出すつもりでいました。

矢印辞典はrunとかmindとかdrawとか、一見簡単そうなのに意味がたくさんあって混乱する単語を一枚の絵で説明するという変わった辞典だったのですが、これを作ってる最中にふと気が付いたことがありました。もしかしたら、すべての英語の文や、あらゆる文法のルールは、みんな一枚の絵で表現できるのではないだろうか――ということでした。しばらく頭の中でその考えをこねくり回しているうちに、これなら前よりもさらに分かりやすい説明ができるような気がしてきました。

しかし、それはもう改訂版ではなくなります。 それどころか完全な新作です。途端に右肩のところに天使が現れて
「やめておいた方がいいよ。大変なことになるから」
と言ってくれたのですが、一方で左肩のところにフォークを持った赤いやつが現れて、耳元に囁きかけてきました。
「何言ってるんだ。そんな弱虫の言うことに耳を貸すな。やるしかないだろ。人生は勝負だ!」

この言い争いは数ヶ月続いたのですが、やはり押しの強い方が勝利し、結局「一枚の絵でどんな英文も説明する本」を作ることになりました。BFC BOOKS一冊分の長さの中編も含めて、当初のメインだった矢印辞典もまるまる巻末付録に付けることになりました。案の定、右肩のパイ屋が言っていたことが正しくて、結局そこから完成まで四年の月日がかかってしまいました。

十年以上の月日が空いてしまいましたが、今、ようやく新しいBFCの本をお届けできることになりました。改訂版やリメイクではない、完全な新作です。250ページフルカラーで、イラストはもちろんたかしまてつを。(なんと合計600点以上の完全新作描き下ろしイラストが収録されています!)「世界一簡単な英語の本」の内容と、BFC BOOKSの解説パートに、大幅に新しい内容を加えた「大百科事典」を中心に、書き下ろし40ページの新作物語「BIG FAT CAT AND THE LOST PROMISE」、「ビッグ・ファット・キャットの英語のブックガイド」、そして巻末付録として「矢印辞典」を特別に収録。四冊分が一冊にまとまった、まさに大百科という密度の一冊です。

もちろん文法用語は一切使わず、メモ帳も辞書も必要ない、これまでのBFC方式はそのまま。英語がまるで苦手という人でも、最初から読んでいくだけで、自然に英語が読めるようになります。たくさんのおまけも付いて、BFC BOOKSの読者にはおなじみのあのコーナーも、あのキャラも復活しています。「つらい英語」ではなく、「楽しい英語」を存分に味わって下さい。

シリーズ完結から十年以上――
今、再びエヴァーヴィルの町への扉が開きます。
Good luck and happy reading!

向山貴彦

たかしまてつを

CONTENTS

本の紹介

「英語の文はみんな一枚の絵である」というコンセプトの元に作られた、まったく新しい英語の解説書。教科書の説明では理解しにくい「過去完了形」や「未来完了形」のようなややこしい文を、実際に欧米の人はどんな映像で頭の中に再現しているのか、目で見ることができます。従来のBFCシリーズと同じく、文法用語は一切使わず、AとBの二つの箱を使った図による説明と、膨大な数のイラストで手の届きにくいところも細かく説明。疲れた時に駆け込む「休憩所」と、二周目以降に読む「CRUMBLES」などのコーナーで、ひっくり返したおもちゃ箱のような賑やかで楽しい「読む事典」になっています。最後の章には、こっそり英語の最大のひみつも収録!

Big Fat Cat
and the
LOST PROMISE

エドと猫が帰ってきた! 
大百科事典の中の例文からつながる、40ページの完全新作中編。おなじみのキャラに加えて、待望の新キャラも登場。幼い日に少女と交わした約束を守るため、三十年の時を越えて、エドがエヴァーヴィルを駆け回る! BFCシリーズ、初のロマンティックコメディ「Big Fat Cat and the Lost Promise」――三色辞典と解説、ミニコーナー「猫の手」も付いて、本書に完全収録!

あらすじ
パイ職人、エド・ウィッシュボーンは飼い猫とエヴリー湖の湖畔を散歩している途中、ピクニック中の小学生たちと出くわす。猫のせいで湖畔は大騒ぎになってしまうが、エドはその最中に出会ったチャーミングな女性・ジェーンに心惹かれる。自分には不釣り合いな女性に、それ以上近付くことをためらうエドだが、運命は再び二人を引き合わせる。そして、エドはジェーンとの出会いをきっかけに、小学校の頃に少女と交わした、ある「守れなかった約束」を思い出す……。

英語の
ブックガイド

二年以上の月日をかけて、膨大な数の絵本と児童書をBFCスタッフが実際に読んで、選びに選び抜いた珠玉のブックリスト。「世界一簡単な英語の本」や「Big Fat Cat and the Fortune Cookie」のブックリストとはまったく違う新しいラインアップを、ジャンル別に詳しいデータと共に紹介。メインキャラに猫が登場する本に付いている「猫マーク」も猫好きにはたまらない。ほかにはじめての洋書を選ぶ時の探し方や、洋書を読む時の意外なコツまでを網羅した完全保存版です!

矢印辞典

runを英和事典で引くと、三十種類以上の意味が載っています。その中から自分が探している意味を見付けるのは至難の業。もし、それをまとめてひとつのイラストで覚えられたら――? そんな夢のような事典を巻末特別付録として収録。take、put、mindなど、二十一種類のよく出てくる動詞をすべて一枚のイラストで表現。ちょっと面白い例文と、とびきり変な例文で紹介します。
drawは「描く」という意味ではない? turnが大事なのは「曲がる」という要素ではない? helpは「助ける」という意味以外の方がよく使われる? そんな知っているだけで英語が楽しくなる知識が山盛りの賑やかな辞典です。