【お知らせ】「旧・童話物語」、書泉ブックタワーから通販も可能になりました! 遠方の皆様、こちらから詳細を!
先日、お知らせしました「旧・童話物語」の販売にたくさんの反響、ありがとうございました。
秋葉原の書泉ブックタワーのWさんと打ち合わせをした結果、来る12/1(土)より店頭にて「旧・童話物語」の販売を開始することになりました。
それに先立ちまして、明日11/23(金)より書泉ブックタワーで「旧・童話物語」の予約を開始します。予約方法はメール、電話、ファックス、店頭いずれでも可能です。以下の電話、FAX、メールで直接書泉さんの方へ予約をお願いします。尚、予約は明日の開店時間以降にお願いします。
TEL 03-5296-0051
FAX 03-5296-0059
tower@shosen.co.jp
(直接来店して予約される方は二階の文庫売場へお願いします。)
予約が一定の数字に達した場合、12/1を待たずに予約を打ち切らせてもらう場合がありますので、確実に入手されたい方はお早めのご予約をお願いします。冊数が限られているため、予約販売で完売してしまう可能性があります。申しわけありません。
「旧・童話物語」は発売時の十五年前も含めて、通常の書店で販売されるのはこれが初めてのことになります。(当時は通信販売、文化祭、デザインフェスタなどで、スタジオのスタッフが手で一冊すつ売っていました。)十五年の時を経て、初めてのスタジオ作品が書店で販売されることは本当に感慨深いものがあります。
せっかくなので、おまけを付けることを宮山と検討した結果、宮山がリトグラフで描くもうひとつの童話物語の世界、「Klaushiere: a view(クローシャを観る)」シリーズから、今回三枚の作品を特別にポストカードにしました。このリトグラフのシリーズは2000年〜2002年にかけて宮山の個展などで展示されただけの希少な童話物語のイラスト群です。シリーズの中から今回カードになるのは「水鏡」「図書館」「舟出」の三枚。裏側に本編中のミニカットもあしらったものとなっています。今回の書泉販売分にはこのうちの一枚がランダムで封入され、全冊にメッセージカードと、向山と宮山の手描きのサインが入ります。
幻冬舎から発売されているハードカバー版、および文庫版との大きな違いは以下のようになります。
・表紙カバーは似ていますが、完全に別のイラストです。
・当時の定価1500円のままでの販売となります。
・幻冬舎版より一回り大きいA5サイズ・ソフトカバーとなっています。
・折り込みの地図は違うバージョンで、一部クローシャの名称や地形が違います。
・本編二段組479ページで、カラーの挿絵が16枚。幻冬舎版と同じくミニカットがすべてのシーンのつなぎ目に入っています。各章のトビラにも同じく地図、キャラ絵が挿入されています。挿絵はすべて幻冬舎版作成に当たって手直しをしてありますが、うち5〜6枚は完全に異なるものとなっています。パーパスの地図なども、完全に違う構図で描かれていて、ミニカットは大部分が差し換えとなっています。
・文章はほぼ全ページに無数の変更があります。特に五章など、一部展開や内容がまったく違う箇所もあります。大筋で物語は一緒ですが、細かいディテールはかなり変化しています。
予約・購入に当たってはいくつか注意してほしい点があります。
・本品は「復刻版」ではなく、本当に十五年前当時の印刷物です。オイルペーパーにくるまれてダンボールに入った状態で十五年間保管されていたため、ほぼ新品同様で、色落ちなどもあまり見られませんが、元が私家版であることなども考慮して、品質の点で現在の新品の書籍には及ばないことを御了承下さい。
・本作はねこぞうがスタジオに加わる前の唯一のスタジオエトセトラ作品です。このため、スタジオの作品で唯一、ねこぞうの文章・演出校正が入っておらず、様々な点で他のスタジオの作品から文章の点で劣ります。また、ぼくも宮山もデビュー前の作品です。本作は「童話物語」の別バージョンではなく、あくまでプロトタイプのようなものとお考え下さい。「童話物語」を好きな方で記念としてほしい方、あるいはどのようにして「童話物語」が現在の形に至ったのかに興味のある方にはおすすめできますが、初めて読まれる場合には幻冬舎版を手にとっていただく方がよいかと思います。
・このあと、年末頃に直接スタジオからの通信販売も予定していますので、どうか無理をして買いに行くことはしないでください。冊数に限りはありますが、可能な限り、ほしい方にはお届けできる努力をするつもりです。
それでは、幻のような一度だけの「童話物語・スタジオエトセトラ版」の再発売、まもなく開始です。どうぞよろしくお願いします!