今日は「童話物語」の読者のみなさまにお知らせがあります。
ご存知の方も多いかと思いますが、「童話物語」は幻冬舎から発売される以前に、スタジオエトセトラから私家版が出ています。俗に「旧・童話物語」と呼ばれている一冊ですが、十年以上前に在庫がなくなって、それ以来ぼく自身の手元にも数冊しか残っていないものでした。幻冬舎版の「童話物語」とは中盤の内容が著しく異なる上、ほぼすべての挿絵が別バージョンであるために、かなり違う作品となっています。
実は先日、下関の実家の倉庫を掃除していた際に、在庫がないとずっと信じていた「旧・童話物語」を百数十冊、倉庫の奥から発見しました。どうやら当時、母親が大学の研究室にしまい込んでいたものみたいです。幸いにも印刷所のワックスペーパーに包まれた状態で、とてもきれいに保管されていました。十五年近く経っていることを思うと、奇跡的な状態だと言えるかもしれません。
二度と見ることがないと思っていた大量の本の山を前に大変戸惑いました。まったく在庫のない本なので、最初はスタジオの倉庫に大切に保管しようかとも考えたのですが、やはり本は読者さんに読んでもらうのが一番幸せだと考え直しました。そこで、思いきって見付かった「旧・童話物語」の大半を当時の定価1500円で欲しい方にお分けしようと思います。
たまたまそう決めた時に書泉ブックタワーのWさんと話す機会があって、なんと書泉ブックタワーで「旧・童話物語」を特別に販売してくださることになりました。十五年前も「旧・童話物語」は一般の書店では販売されていませんので、これが「旧・童話」が書店で販売される本当に最初で最後の一回になると思います。発行から十五年経っての初めての店頭販売に、ぼくらもとてもドキドキしています。いつから販売などの詳細はまた来週厨に発表させていただきます。
まず先行して書泉さんで販売させていただいたあと、年末にサイト上でも全国へ通信販売を行う予定です。冊数は限られていますので、先着順とさせていただくことになると思います。「旧・童話物語」に興味のある方、おそらく最後のチャンスになると思いますので、どうぞこの機会をお見逃しなく!
追って続報をサイト、そしてツイッターでお知らせしたいと思います。宮山と現在話し合っていて、せっかくなので何かちょっとしたおまけも付けたいと思っています。
御期待下さい!