「ほたるの群れ5・希(こいねがう)」よりついに始まる「ほたるの群れ」衝撃の二学期——。すべての謎が解けていく先で、想像を絶する運命の悪戯が永児たちを待ち受ける。
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みなさん、こんにちわ。向山貴彦です。
「ほたるの群れ」にいつも多大な応援、ありがとうございます。
初の試みとなりますが、年の瀬も迫った12月15日、「ほたるの群れ」は当サイトでPDFによる新作の連載を開始します。毎週週末に数十ページ単位で「ほたるの群れ」の最新話をここでいち早く無料で読むことができるようになります。
これはより多くの方に「ほたるの群れ」を知っていただくため、幻冬舎と協議の上、ぼくなりの挑戦として下した決断です。なぜそうしたかというと、ひとえに最後まで「ほたる」を書き上げることを読者のみなさまとお約束するためです。
「ほたるの群れ」を応援して下さっている多くの方からいただいたメールやメッセージに「このシリーズはちゃんと最後まで刊行されるのでしょうか」という不安の声をよく目にします。この質問に正直に答えると、「ぼくにも分からない」というのが本当のところです。どの時点まで刊行するかは、出版社にすべての判断が委ねられています。出版社も大変な努力をして下さっていますが、最後まで刊行できるという保証は何もありません。
現在書籍の販売は厳しい状況に立たされていて、「ほたるの群れ」もまた、大変多くの方に熱烈な支持をいただきながらも、販売部数の面で苦戦を強いられています。次の巻が出せる保証がない状態でここまで続けてきています。
最後まで発売されないかもしれないと思いながら話を読むのは、きっと大変な苦痛だと思います。書くぼくにとっても、とても不安なことです。
ぼくにできる方法でこの不安を払拭する方法はないだろうか、と思案した末、この形を思いつきました。「この作品は向山が書ける限り、必ず最後までちゃんと読める」ということを、ぼく個人が保証できる唯一の方法がこれでした。まずサイトで本編を連載して、その後、幻冬舎の判断で電子書籍や本にまとめるかどうかを考慮していただくというものです。
「ほたるの群れ」を最高の形で、一刻も早く皆様にお届けできるように、スタッフ一同、今まで以上に全力で作品に打ち込みたいと考えています。
現実の季節は冬へと向かっていますが、五倉山はまだ暑い夏休みの真っ只中。
12月15日、高塚永児が帰ってきます。
この場所で「ほたるの群れ」連載開始です!
すべての謎が解けていく「二学期」。どうか一瞬も目を離さないで下さい。
スタジオ・エトセトラを代表して、
向山貴彦
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ほたるの群れ公式サイトはこちら。
(公式サイトの更新は新刊発売時などに限られています。「ほたるの群れ」の最新情報などは今ご覧のこのページやツイッターで順次発表される予定です。)