作・文/向山貴彦 絵・ワールドデザイン/宮山香里
「童話物語」は1997年、まだ大学生だった向山貴彦と宮山香里がエトセトラ出版から私家版として発表した長編ファンタジー小説。発行部数2000冊の私家版(一般には『旧・童話物語』として知られている)を経て、1999年末、大手出版社幻冬舎からの再発売に際して、文章とイラストの全ページの書き直しが行われ、新たに文章の編集を吉見知子が行った。幻冬舎版は十数年に渡るロングセラー作品となり、2001年の夏に上下巻分冊で文庫化された。文庫化に当たって、それまで一般公開されていなかった設定資料集の一部を「クローシャ大百科事典」として、60ページ以上、上巻の末尾に加えている。
旧バージョンから新バージョンへの七年に及ぶ「童話物語」の製作のエピソードを当時の資料や写真で語る公式サイトは、ハードカバー版発売直後の2000年に公開されたものである。