「マスタードパイ」に寄せられたお便りをご紹介します!


平野隆之さんのお便り

 はじめまして。僕は高校1年生です。
 カウンセリングの先生に「世界一簡単な英語の本」を薦められたのが僕とこの素晴らしい本との出会いでした。それは僕にとって、とても衝撃的なものでした。たった一つの絵で全ての英文が説明できるのですから!苦痛にならないどころか、本当に「この後どんな仕掛けが待っているのかな」と楽しみながら読ませていただきました。学校の英語教育は本当に無意味なものだと思います。なぜなら少し、でも本当に英語が分かるようになったのですから。やっぱり英語は英語なのですね。英語として読むと、本来の英語のおもしろさが分かりました。僕の中では、「英語」という概念が180度変わった瞬間でした。
 そして念願のセントルイスに行くことができました。シカゴにも行きました。本当に素晴らしかったです。でも何か少し足りなかったのです。そうです。英語がぜんぜん分からなかったのです。特に、一緒に笑えなかったのが一番残念でした。ほとんど現地に住んでいる父の友人の方に通訳などをしてもらいました。しかしそんな僕でも一人で店に入るという無謀なことをしました。その店はオーディオを専門に扱っている店でした。当然店の人は、僕が英語が分かるものだと思っているので、何かぺらぺらとしゃべってきました。僕は「Just looking」といいましたが、ちょっとたつとまたぺらぺらしゃべってきたのでbroken Englishで「英語が分からない」と言いました。「それでは何語をしゃべっているの」と聞いてきたので、「日本語です」と何とか答えました。もうかなり緊張していたと思います。それを考えてくれてか、「紙でだったらわかる?」とわざわざ紙に英語を書いてくれたので、「少し」と書きました。普通だったらかなり異様な光景だったと思いますが、そんなことを考えてる頭はすっかり無くなっていました。店の人も仕事をしているにもかかわらず、このようにす
ごく親切に対応してくれました。こんな嬉しいことはない、というくらい嬉しかったです。最後にはなんとハイテク技術を駆使した映画まで見せてくれました。フリスビーまでくれました。ここに書くことは本当に難しいのですが、言葉に言い表せないくらい嬉しかったのです。そして何度もお礼を言って店を出ました。本当の気持ちでした。そのことが1ヶ月くらいたった今でも昨日のように鮮明に覚えています。それが本当の意味での英語の勉強だったように思います。その時に、この本に書いてあった、英語は決して机の上だけでの教科ではなく、感情を伴うものだということをひしひしと痛感しました。
 今では、僕の生き甲斐は英語だと言っていいほど、本当に、英語が好きになりました。そして、この本の言っていることが本当に分かりました。今では英語のホームページを見たり、CNNを見たり、学校の英語の先生に、授業と関係のない英語の話をしたりしています。また、その英語の先生の奥さんのアメリカ人とほんの少しですが会話ができるようになりました(金曜に学校に会話の先生として来る)。もう、英語なしの生活は考えられません。
 そして本当につい最近、僕にとって衝撃的な出来事が起こりました。ちょっとCNNでも見ようかなと思ってTVとつけたら、なんと英語が分かるのです。
僕はこれは夢なのだと思いました。しかし夢ではありませんでした。思わず涙がこみ上げてきました。もちろん分からないところがほとんどなのですが、何を言っているのかがあらかた分かるようになりました(全く分からないニュースも多い)。しかし今までは考えられない場所にたどり着くことができました。僕はこの本のおかげだと本当に思いました。
 僕は昨日、「Harry Potter」のDVDを借りて見ました。しかし、普通に見たのではなく、英語の音声で、英語の字幕付きで見てみました。思ったよりは分かりました。しかし、肝心なところが全く分からなかったので、もっと勉強をして、分かるようにしたいと思いました。また、これも昨日なのですが、「Big Fat Cat and The MUSTARD PIE」を買いました。早速読んでみました。前回のBig Fat CatプラスEdとちょっと感じが違ったので、これもいい話だなと思いました(と言うよりちょっとかわいそうだった)。英語の所は全て読んでみたのですが、後半の日本語の所はまだ読んでいないし、少しわかりにくかったところもあったので、また楽しませてもらおうと思います。きょうは長い話につきあってくれてありがとうございました。また機会があったら、会ってお話しできたらいいですね。それではさようなら。


著者より平野さんへの返事

平野さん:
 メール、本当にありがとうございました。スタッフにも感動が伝わる素敵なエピソードでした。

 英語を「できる」ようになる人には、なんらかの形で平野さんと同じような心を強く打たれる国際交流の経験がある方が多いようです。きっと、その瞬間、英語を学ぶと言うことは机上の空論ではなく、血の通った温かい行為になるからだと思います。
 よく留学すると英語ができるようになると言われていますが、それは本来ただの迷信です。だからといって、まったく効果がないかというとそうでもなく、こういった経験をするチャンスが多くなる、という意味で価値があるのだと思います。
 もちろん、日本にいてもそういう経験ができないわけではありません。積極的に、前向きに、楽しくやっていれば道はきっと開けます。人生が変わるのに必要な時間は一日、場合によっては一分もあれば十分です。今日まだ英語ができないからといって、あきらめないでください。人生が変わるのはあした一日、あるいは次の一分なのかもしれないのですから。
 貴重な留学のお話をぼくらに分けてくださってありがとうございました。
 Good luck and happy reading!



これまでのお便り
■2002年3月のお便り
■2002年4月のお便り
■2002年5月のお便り
■2002年6月のお便り
■2002年7月のお便り



たくさんのお便り、本当にありがとうございます!
なかなかお返事を書けない状態が続いていますが、
みなさんのお手紙はスタッフ全員で読ませていただいています。
これからも少しずつこのページでご紹介していこうと思っています。
今回ご協力いただいた皆さん、どうもありがとうございました。


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